ボリビア・アマゾンの植物

アマゾンのジャングルには美しい、あるいは珍しい植物が無数にあります。ジャングルの中を歩いていると、まるで温室の中…に無数の虫をぶちまけたようです。

キスの花

まずはようこそ、ということでキスから。この花はその名も「キスの花」あるいは「唇」などと呼ばれているようです。よく見ると唇に見えるのはがくの部分で、本当の花は中央部にかたまっているもののようです。

ボリビア・アマゾンの植物

これはあるヤシの木の根元です。この木は地上の幹から次々に根を出していきます。どうやらこうして木を支えているようです。ヤシは幹が細く、葉や実はてっぺんにしかつきませんからこうして支えないと安定が悪いのでしょう。

ボリビア・アマゾンの植物

ちょっと気味が悪いですが、これがヤシが新しい根を伸ばしているところです。ただ地面に届く前に動物や昆虫に食べられてしまうことも多いそうです。

ボリビア・アマゾンの植物

こちらはまた別のヤシの根元ですが、さらに高いところから根が出ています。このヤシは「歩くヤシ」と言われていて、光が多い方向に向かって根を出し、古い根が枯れるに従いちょっとずつ移動することから、「歩くヤシ」と呼ばれています。絡み付いているのは他の蔓性の植物です。ジャングルには蔓性の植物も多く存在します。

ボリビア・アマゾンの植物

これは地元で使われているヤシの葉の屋根です。特定のヤシの葉を乾かしてから使うそうですが、なんと高温多湿な熱帯であるにもかかわらず20年ももつそうです。この細かさを見てください。

ボリビア・アマゾンの植物

ガイドさんがむいているのはやはりヤシの一種で、地元では味が似ているところから「森のマンゴー」と呼ばれているものです。果肉の中に大きな硬い種が入っているのですが、それは加工して装飾品にしたりします。種を割ってみると、なんと中の構造はココナッツとまったく同じです。ココナッツに近い種類なのでしょう。

ボリビア・アマゾンの植物

これは種をのこぎりで切って加工しているところ。指輪やペンダント・トップを作ることができます。切って形を整えたら、そのあとはサンドペーパーで磨き、さらに木目の細かい泥で磨きます。仕上げはタバコの灰です。

ボリビア・アマゾンの植物

この木は葉の付け根にそったつめが生えており、そのために「猫の爪」と呼んでいるそうですが、薬草です。ガイドと歩いていると、薬草として使われているものの多さに驚きます。

ボリビア・アマゾンの植物

これはシダの仲間ですが、大型です。やはり薬草として利用されているそうです。

ボリビア・アマゾンの植物

熱帯雨林の中は着生植物の宝庫です。これらは寄生しているのではなく、木に張り付いて生きているだけです。ランなどは高い木の上にあってほとんど見ることはできません。