ボリビアのジャングルの危険

ジャングルには美しい植物や動物が生息していますが、また危険も待ち構えています。

24時間アリ

これは2センチ以上はあろうかという大きなアリです。何が怖いかと言うと、大あごではなく、お尻に持っている針です。アリは元々ハチから進化したために、今でもハチのような針を持っているアリが中南米とオーストラリアには生息しています。このアリの毒は強力で、地元の人たちは24時間痛みが取れないと言います。またアレルギーがある人は、一度に何ヶ所も刺されるとショック死することもあるそうです。まるでスズメバチのようですね。このアリはホンジュラスやペルーにもいますが、なぜか群れでいるところを見たことがありません。

この映像はまあ、ただアリが動いているだけ、と言われればそのとおりなのですが、上の24時間アリに対して、ちょっとだけ毒性が弱くて10時間アリと呼ばれているものです。

「聖ペテロのヒゲ」アリの巣

木からぶら下がっているものは、「聖ペテロのヒゲ」と呼ばれているそうですが、実は小さなアリの巣です。中南米のアリは一般的に毒性が強くて噛まれるととても痛いのですが、この巣の主たちも同じです。地元のインディオたちは、狩猟をするのですが、猟犬の中にはちっとも働かないものもいるのだそうです。そうした犬を彼らはこの巣がある木に縛り付けます。そうして巣を壊してやると…怒ったアリたちは一斉に縛られている犬を襲います。こうすると犬はいっぺんに働き者になるそうです。なお怠け者の人間には使わないそうです。

アマゾンの軍隊アリ

この写真は暗かったので画質がだいぶ悪いですが、軍隊アリです。大きめのアリが群れをなして行進していきます。うっかり列を踏むと一斉に襲いかかってきます。兵隊アリのあごは大きくて、開くと1センチくらいはあるでしょうか。このアリは集団で移動し、昆虫や小動物を襲って食べてしまいます。

アマゾンのダニ

あまり美しくない写真で申し訳ありませんが、うっかりしているとこうなる、という写真です。これは多分コナダニにやられたのだと思います。肉眼でかろうじて見えるくらいの小さなダニが、植物の葉についていて動物が通りかかるのを集団で待ち構えています。そしてその植物に触れようものなら一瞬にして皮膚にとりつき血を吸います。その後がこれです。気がついたときには既に遅し、というわけです。

アマゾンの刺の植物

植物の中にも怖いものはありますが、この木などは、幹にびっしりと刺が生えています。多分毒はありませんが、うっかりつかむと結構大変です。