ボリビアの食べ物・料理

アンデスのジャガイモ

ボリビアはアンデスの国です。アンデスと言えば多くの農作物の原産国、特に重要なのはジャガイモでしょうか。確かにここのジャガイモはうまく、種類も大小さまざまなのが売られています。この写真のイモはパパリサという名前ですが、日本のシンジャガくらいの小粒なもので、とてもきれいな模様をしていました。

アンデスのジャガイモ加工品トゥンタ

ジャガイモは種類によって用途が違うそうですし、その種類は数百種類に上る、と言われています。ただその名前を覚えているのは老人だけになってきているようです。またジャガイモを多分保存のために丸ごと干したものも食べられています。二種類あるそうで、自然の凍結乾燥いわゆるフリーズドライにして色が黒いものと、水にさらして色が白いものとがあります。黒いものはチューニョといい白いものはトゥンタ(アイマラ語で白の意味)といいます。これはトゥンタの写真なのですが、普通のイモとどこが違うのかわかりませんね。

アンデスのジャガイモとキヌアのスープ

アンデスで一番知られている主食はジャガイモでしょうが、古くからそれと並んで食べられていた主食がありました。ここに来て始めて知ったのですがキヌアという名前の穀物です。これは栄養価が高いそうで、現在では健康食品として日本にも輸出されているそうです。写真はキヌアとジャガイモを使ったスープです。「どれがキヌアなの?」と聞かれても小さくてこの写真ではわからないのですが・・・。

アンデスのキヌア

これが栽培されているキヌアです。赤い植物がそうですが、粟のように見えますね。これはティティカカ湖の太陽の島で見たものです。後ろに写っているのはもうひとつの重要な作物であるマメ(エンドウマメより一回り大きなもの)です。

アンデスのチーズ

これはチーズです。直径20センチ、厚さは7センチほどはあるでしょうか。プロセスしていないナチュラル・チーズで、ちょっと塩味がきついものです。昔ホンジュラスにいたときにもこれにそっくりのものがありました。当時は「塩ケソ(ケソはスペイン語でチーズ)」なんて呼んでいました。そのままだとヨーグルトを絞って固めただけのようでぼそぼそですが、一度火を通すと、粘りや歯ごたえが出てきてとてもおいしくなります。このサイズでスーパーマーケットで300円強でした。

ボリビアのエンパナーダ

コーヒーの手前にあるのはエンパナーダと呼ばれるスナックです。エンパナーダは南米各地にあり、餃子形をしてひき肉を中にはさんで揚げてあるものが多いと思うのですが、これはエンパナーダ・デ・コチャバンバと呼ばれるチーズ入りのものです。チーズはもちろん上の写真にあるようなタイプのものが使われていて、ちょっとしょっぱいです。そしてこれは揚げてあるのではなく、パンのように焼いてあります。ラ・パスの街角ではパンをものすごく沢山売っていますから、かまどを使う文化があるのでしょうか。

アマゾンのナマズ料理

これはアマゾン流域のインディオの伝統的な食べ物です。名前は知りませんが、ナマズの一種を葉っぱにくるんでかまどで蒸し焼きにするものです。さっぱりしていておいしかったです。これはチャララン・ロッジで食べました。

アンデスの豚の干し肉

これはルレナバケで撮影したものですが、中央に積まれているのは、塩をして干した豚肉のようです。食べる機会はありませんでしたし、これをどうやって食べるのかもわかりません。肉は牛、豚、鶏に加えてリャマまで食べられているそうです。

アンデスのドラゴンフルーツ

これはフルーツですが何だかわかりますか?こちらでは tuna と呼ばれていますが、サボテンの実です。日本でいうドラゴンフルーツでしょうか。サイズは8センチくらいでしょうか。これは赤いものですが、他に黄色いものや白っぽいものもあります。味は淡い甘味があり、少し青臭い感じですが、爽やかで、冷やすとなかなかいけます。レストランなどでは tuna の生ジュースを出すところもあります。この写真を撮るために実をいじっていたところ、手がちくちくしはじめました。どうやら実の表面に細かいとげがあり、それが手に刺さったようです。

ボリビアのコカ入りマテ茶

このお茶は mate de coca と言います。ボリビアでは伝統的に紅茶よりも南米にあるマテ茶を多く飲むようですが、これはそれにコカの葉が入っているものです。このお茶は高山病に効く、と言われています。高山では水分をたくさん取らないといけませんし、多分薬用成分も機能するのでしょう。コカの葉は麻薬のコカインの原料ですから、このお茶は日本には持ち帰ることができません。まあ味はそれほどおいしいものでもなく、青臭い葉っぱの味がします。

ボリビアのコカの葉

これがコカの葉です。コカにも2種類あるそうで葉が大きく、強いものは麻薬の原料になるとして栽培が禁止になりました。ただ農家は反発しているようですが。弱いほうは面積を限って合法化されており、市場にも出回っています。ただ弱いとはいえこれからも麻薬は作れるのだそうです。これはこのままお湯に入れてお茶として飲んだり、くちゃくちゃかんだりもするようです。

ボリビアのトウガラシ

ラテン・アメリカはまた唐辛子のふるさとでもあります。ホンジュラスではチレと呼んでいましたが、ここではアヒと呼ばれています。これはアヒの酢漬け、日本で言えば漬物的な感覚なのでしょうか。すりつぶしてトマトなどと混ぜた付け合せもあります。また唐辛子も種類が多く、それぞれに名前がついているようです。

ボリビアの調理用バナナ、プラタノ

これはプラタノと言います。バナナとしてはかなり大きなサイズですが、生食用ではなく、調理用のものです。ボリビアでは高山地帯ではジャガイモや雑穀が、アマゾン地帯ではプラタノやキャッサバがよく食べられているようです。もちろん現在ではどちらもどこでも流通していますが。

ボリビアの調理用バナナ、プラタノの揚げ物

これはプラタノを揚げたものです。日本などでもバナナチップは売っていますが、これはバナナチップとは違って甘くなく、お菓子ではありません。塩をふって食べます。どちらかと言えば芋に近い感じです。

ボリビアの食用ガニ

これはタリハで食べたものですが、現地ではカングレホ(カニ)と呼ばれています。観察してみると小型のザリガニのようです。大きなものでも3センチ程度でしょうか。丸ごと素揚げにして塩を振ってあります。このままつまんでバリバリ食べるのですが、なかなかおいしいものです。近くの川でとるのだそうです。

ボリビアの魚、サバロ

ボリビアには海がないので魚は淡水魚ばかりです。これはサバロという魚で、辞書で調べると「ニシンダマシ」という名前になっています。ただ実際はそれに似た魚ということで「ニシンダマシダマシ」とでもいうのが正解かもしれません。大きさは30センチ以上あります。魚の下に見えている白い粒はチョクロと呼ばれる大型のトウモロコシです。

ボリビアのワインショップ

タリハという町はブドウの産地であり、またワインの産地でもあります。空港にはこのようなワインの店が入っていますし、また空港の茶店では地元産のワインをボトルやグラスで楽しむことができます。Vino patero と書いてあるのは、地元産の無名柄ワインのことで、patero というのは「足で踏んだ」というような意味だそうです。各農家で作られているようなワインのことをこのように呼ぶようです。

ボリビアのワイン

これが vino patero です。ラベルもなく、白い紙には写真では読めませんが vino patero とだけ書いてあります。安いですが、味はそれほど悪くはありません。と言っても、ボトルごとに味が違う、というのが実態のようですが。