ラ・パスの露店 チェ・ゲバラ 三葉虫

最近出張や赴任で出かける国では、どうしても車を使うことが多いのですが、ここラ・パスでは毎日歩いて通勤しています。そうすると路上で仕事をする人の多いことに驚きます。主に物売りの人たちですが、どのようなものがあるのか紹介しています。

ラ・パスの靴磨き

靴磨き

まず驚くのは靴磨きの多いことです。

靴をちっとも磨かない僕などは、毎日のように「磨いていかないか?」と声をかけられます。値段は50センターボ。10円ちょっと、と言ったところでしょうか。こちらの感覚でもさほど高くないと思いますが、安くして多く磨いてもらうということなのでしょうか。

ある土曜日の午後に靴を磨いてもらって5ボリビアーノ札を出したら「お釣りがない」と言われました。お金の入っている缶を開けてごそごそやるのを覗いたら、わずかなコインしか入っていません。朝からやっていて数人の客しかいない、ということのようです。

もっともこれだけ靴磨きが多くては。不思議なのは路上の靴磨きたちが一様に、黒っぽい目出帽をすっぽりかぶって顔を見せていないことです。「外は寒いから」というのも聞きましたが、でも他の物売りの人たちは顔を出しています。

テレフォンカード

ボリビアでも公衆電話はほとんどカード式になっています。日本との違いは、現金が使えないカード専用電話だ、ということでしょうか。現金が使えるのは盗まれる心配が少ない、安全性が高い国だけなのでしょう。さてラ・パスだと、公衆電話の近くには必ずカードを売っている人がいます。新聞などと一緒に売っていることもあれば、おばさんが地面にカードだけを並べていることもあります。ある日、いつも見かけるカード売りのおばさんが、電話ボックスを洗っていました。このボックスを使ってもらえればカードが売れる、ということなのか、あるいは電話会社との契約なのか…?

電話屋さん

別に電話機を売っているわけではありませんが(売っているところもありますが)、新聞屋さんなどで店に電話機を置いてあるところが沢山あります。これはそこからかけてもらって料金をとるしくみのようです。店は夜にはかたずけてしまいますから、毎日受話器を持ってきて接続しているのでしょう。見るとちゃんと電話線が引っ張ってきてあります。この人たちの電話の契約は一体どうなっているのか?

ラ・パスのパン屋さんパン屋さん
路上のパン屋さんもなぜか凄く目に付きます。ここで売られているのは幾種類もあるのですが、一番多いのは小さなフランスパンのようなパンです。値段は1個35センターボですから、8円くらい!

見ていると買っている人はビニール袋にいっぱい買っていきます。きっと家族みんなで食べるのでしょうか。僕なんかは一度に二個しか買いませんから、あまり上客とは言えません。

果物屋さん

路上で野菜を売っているのは見かけないのですが(ところどころにマーケットはあります)、果物はいたるところで売っています。並んでいるのはアボガド、リンゴ、ミカン、オレンジ、ブドウ、パパイヤ、などなど、普通の日本人が思いつくものならほとんどあります。中には見たこともない果物もいくつかあるのですが、その一つがサボテンの実です。

ラ・パスのポケモン・グッズ

ポケモン・グッズ

街中ではいろいろなキャラクター商品を見かけます。ボリビアらしいのはチェ・ゲバラでしょうか。チェ・ゲバラが殺されたのはボリビアでした。

アニメ・キャラクターもいろいろあるのですが、ピカチューの姿も結構目に付きます。もちろんライセンス料なんて払っていないんでしょうね。

CDR

僕の住んでいるアパートの下のほうの階に、コンピュータショップがあるので覗いてみたら、なんとまだ5インチのフロッピーディスクが売られていました。僕のいるオフィスで使っているコンピュータでは Windows が動いておらず、10年以上も前のDOSのソフトが使われています。ものすごく遅れてるなあ、と思っていたら、CDR(書き込みできるCD)が、露店のあちこちで売っているではありませんか。一体どうなっているんだろ?(後にわかってきたのはどうやら音楽CDなどのコピーが盛んに行われているようです。)

三葉虫

アンデスも隆起してできた山脈ですから、かつて海の底だった時にできた地層があります。多分そこから出るのでしょう。三葉虫の化石を土産用に売っています。売り手は日本語を知っていて「サンヨーチュー」と言って声をかけてきます。

コカの葉

コカというのはコカコーラのコカでもありますが、コカインのコカでもあります。そう、あの麻薬の原料のコカですが、ボリビアではお茶用にごく普通に売っています。乾燥させた葉がビニール袋に入って道端に並んでいます。僕もコカ入りのティーバッグを一箱買ってきて飲んでいます。高山病に効く、と言われているのですが、どうでしょうか。

このコカ茶、日本に持ち帰ると麻薬取締法違反になってしまうそうです。アメリカはコカ栽培を止めさせるように相当の圧力をボリビア政府にかけると共に、相当の資金援助もしているようですが、そんなに簡単に止めるものとは思えません。莫大な金でコカ撲滅をしようとするなら、そのお金でできたコカを買い取ってしまった方が確実な気がするのですが…。

他にもいろいろあるのですがこれくらいにしておきましょう。