ラ・パス

ボリビアの法律上の首都はスクレですが、実際上の首都はラ・パスです。ここは標高がなんと富士山頂くらいもあり、5千から6千メートル級の山が周囲を囲む、盆地上のところに成立している町です。首都の国際空港などは標高が4千メートル以上のところにあり、さすがに到着したときには空気の薄さで息が切れました。中には高山病で倒れてしまう人もいるそうです。

ボリビアの首都ラ・パス ボリビアの首都ラ・パス

上の写真は飛行機から撮影したもの、下の写真は僕のアパートからのものです。写真ではわかりにくいかもしれませんが、盆地の中央部にはビルが立ち並び、そして斜面の上のほうまでびっしりと家々が並んでいます。上のほうへ行くほど貧しい家が多く、家のサイズも小さくなります。多くの家はアドベ(日干し煉瓦)でできています。

ボリビアの首都ラ・パス

これがラ・パス市内から見たイリマニ山です。標高は6,402メートルです。アンデス有数の高峰ではありますが、なにしろ撮影しているところが既に4000メートル近い高所ですから、それほどの威圧感は受けません。

ボリビアの首都ラ・パス

立ち並ぶアパートの向こうには、険しい山肌が見えています。これらのアパート群は写真では切れていますが、いずれも高さが10階建て以上あります。

ボリビアの首都ラ・パス

高層のアパートがあるかと思うと、このようなコロニアル風の古い建物もそこかしこに残っています。実をいえばビルも結構古ぼけたものが多く、超現代的な建物は目に付きません。多分狭い盆地でもう新しく建てるスペースがないのだろうと思います。

ボリビアの首都ラ・パス

これは職場の窓から手を伸ばして撮った写真です。ビルに埋もれるように、このような植民地時代を思わせるスペイン風の建物が残っていました。

ボリビアの首都ラ・パス

ラ・パスの夜景です。それほど明るくはありませんが、斜面を覆う点光源の広がりはなかなか美しいものです。

ボリビアの首都ラ・パス

市内にはインディオの人たちの姿も目立ちます。民族衣装を来た彼女らの多くは、路上でものを売ったりしています。男性は民族衣装を着ていません。

ボリビアの首都ラ・パス

こうした女性たちの多くは、伝統的な服の他に、伝統的な布にものを来るんで持ち運んでいます。

ボリビアの首都ラ・パス

ここは1549年に建てられたサン・フランシスコ寺院のかど、土産物屋の入った古い町並みがあるサガルナガ通りです。この周辺以外にはあまり土産物屋などはないようです。

ボリビアの首都ラ・パス

ラパス市内はこのような石畳の道がたくさんあります。坂が多いので結構滑りやすかったり、石のかどにつまづいたりと、あまり歩きやすいものではありません。

ボリビアの首都ラ・パス

途上国の常として、働いている子供たちも多くいます。この子はぬいぐるみの露店の店番をしていました。洋服を着ていますし、商品も多分輸入物でしょうし、働いている子供たちの中では恵まれているほうなのかもしれません。

ボリビアの首都ラ・パス

ラパスは標高が高く寒いですが、ボリビアは温帯や熱帯までをも含むため、フルーツの種類も暖かいところのものから寒いところのものまで売られています。